はじめに
リリが虹の橋を渡ってから、何度も思いました。
「こんなに辛いなら、出会わなければ良かったのかな」
と。
でも、その答えはすぐに出ました。
私はもう一度18年前に戻れたとしても、間違いなくリリを迎えます。
なぜなら、悲しかった時間よりも、幸せだった時間の方が圧倒的に長かったからです。
リリとの出会い
初めて会った日のこと
私がリリと出会ったのは、夏の始まりを感じる6月の晴れた日。
それまで猫を飼いたいなー、と色々と探していたものの「この子だ!」という出会いはなかった。
そんなある日、車で出かけた私はほんの少しの時間で駐禁を切られた。しかも家の前で・・・。
えー😩こんな事ってあるーー???
そう思い、落ち込んだ気持ちで癒しを求め向かったのがペットショップ。
そこで出会ったのがリリだった。
その子は、ペットショップの小さなケースではなく、独立したケージに入っていた。
ケージの隙間から手を何度も出し、ケージをよじ登り・・・。
はたまた、隣のケージに入っている子にちょっかいを出していた。
落ち着きのないやんちゃな女の子。そんな姿に一目惚れだった。
家に帰った時には一人ではなかった。
リリは帰りの車の中で不安から脱糞をしていた。
今思えば、その時からリリらしかった。
そして、その日から18年10ヶ月の物語が始まった。

18年10ヶ月、一緒に過ごした時間
振り返れば幸せな思い出ばかり
家に来てからも、とにかくやんちゃだった。
ケージはよじ登るもの。と認識していたようでとにかく高いところに登るのが大好き。
おもちゃの入っている引き出しを覚えるのも早く、
気づいた時には自分で引き出しを開けておもちゃを取り出して遊んでいた。
一緒に寝たいと思っても絶対に来ない。
名前を呼んでも来ない。
パパが口笛を吹くとベッドの前までは来る。
でもそこで立ち止まり、
「やっぱりリビングで寝るね」
と言わんばかりに戻っていく。
本当にマイペースな子だった。
だからこそ、シニアになってベッドで一緒に寝てくれるようになった時は嬉しかった。
あの時は、
「18年も一緒にいるとこんなこともあるんだな」
と本気で思った。

最後の2週間は確かに辛かった
見ているのが苦しい時間もあった
小さい頃から、特に大きく体調を崩すことがなかった。
だからこそ、リリが食べなくなった時すごく心配だった。
家から出るのが嫌いなリリを病院に連れて行くことも、毎回かわいそうだと思った。
何より、辛そうに横になっているリリを見るのがすごく辛かったし悲しかった。
それでも後悔より感謝が大きい理由
最後まで一緒にいられた
そんな中でも、リリのことを二人で見送ることができた。
リリは「一人で逝かない」の約束を守ってくれた。
最後の息を引き取るまで、リリに感謝の気持ちを伝えることができた。
もし出会わなかった人生だったら
どちらが幸せだっただろう
リリがいなくなってから家の中は静かになった。
毎日会いたいと思う。
洋服につく毛も少しずつ減ってきた。
キャットタワーに残った毛を見るたびに寂しくなる。
思い出すと涙が止まらない。
でも。
もし、
「リリと出会わない人生」
と
「18年後にこんなに泣く人生」
のどちらかを選べと言われたら、
私は迷わず後者を選ぶ。
それほどまでに、リリと過ごした18年10ヶ月は幸せだった。
18年後にこんなに泣くと分かっていても
私はもう一度リリを迎える
辛い未来を知っていても迎える。
また、リリと過ごした18年10ヶ月を一緒に暮らしたい。
たくさん遊んで、やんちゃで手のかかる子でもいい。
いや、むしろそれがいい。
おわりに
今も会いたい。
今も寂しい。
でも、それ以上に思うことがあります。
「リリで良かった。」
18年10ヶ月。
本当に幸せだった。
たくさんの幸せをありがとう。
そして、もしもう一度あの日に戻れたら。
ペットショップのケージをよじ登っていた、あの落ち着きのない子に向かって、
私はきっと同じことを言うと思います。
「うちの子になる?」

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