「最近、前よりよく鳴くようになった気がする」 「何かを伝えるように、大きな声で鳴く回数が増えた…」
シニア猫と暮らしていると、若い頃とは違う「鳴き方の変化」を感じることがありますよね。若い頃はあまり鳴かなかったのに、歳を重ねてから急に呼ぶように鳴くようになったり、後を追いながら鳴くようになったり。
「どうしたんだろう?」と心配になりますよね。私も18歳まで一緒に暮らした愛猫リリがシニア期に入ってから、「前より私を呼ぶようになったな」と感じることが増えていきました。
この記事では、シニア猫が鳴く回数が増える理由や、老化との違い、そして「単なる甘えではない病気の可能性」について、飼い主として意識したいポイントをまとめます。
シニア猫がよく鳴くようになるのは「心」のサイン
シニア猫になると、若い頃とは少しずつ、確実に行動が変わっていきます。その中でも多いのが、こんな変化です。
- 飼い主を探すように鳴く
- 後を追いながら、大きな声で鳴く
- 帰宅時によく鳴く
- 夜中に突然、大声で鳴く
- 別の部屋から呼ぶように鳴く
こうした変化に驚く飼い主さんも多いと思いますが、実はシニア猫にはよく見られる「心の変化」のサインです。ただし、心だけでなく体のサインである可能性も考えておく必要があります。
シニア猫が鳴く回数が増える具体的な理由
シニア猫が鳴く回数が増えるのは、単に甘えているだけでなく、心や体からのSOSである可能性も考慮する必要があります。
「心」の原因|不安感・寂しさの増大
視力や聴力の低下: 周囲の状況が分かりにくくなり、一番安心できる存在である飼い主さんのそばにいたいという気持ちが強くなります。
環境への敏感さ: お留守番の時間にも敏感になり、「帰ってきた!」という大きな安心感から、甘えるように鳴くことがあります。
「体」の原因|病気・老化(★最重要)
急に鳴き方が変わった場合、以下のような病気が隠れているサインかもしれません。
高齢性認知機能不全(猫の認知症): 人間の認知症と同様、脳の老化によって不安が強くなり、昼夜逆転・睡眠リズムの乱れ・理由のない徘徊や夜鳴きが起こります。これは「老化現象」ではなく、治療やケアが必要な病気です。
甲状腺機能亢進症・高血圧症: シニア猫に多いこれらの病気は、猫を活動的にさせ、落ち着きなく鳴き回る原因になります。思い当たる症状がある場合は、早めに病院へ相談しましょう。
すぐに病院へ行くべき症状
鳴く回数の変化が病気のサインである可能性が非常に高い場合があります。特に以下の症状がある場合は、迷わず受診してください。
- 急に鳴く回数が増えた
- 昼間も落ち着きなく動き回る、またはぼーっとしている
- 食欲が落ちている(または逆に急に増えた)
- トイレ以外の場所で排泄するようになった
- ぐるぐると同じ場所を歩き回り、止まらない
- 呼吸が荒い、または口臭が強くなった
特にシニア猫は進行が早いため、「様子を見よう」より「まず相談」が後悔の少ない選択です。
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私の体験談|リリが教えてくれた「そばにいるよ」の温もり
リリは、若い頃はそこまでおしゃべりなタイプではありませんでした。でもシニア期に入ってからは、以前より私を呼ぶように鳴くことが増えていったんです。
私が帰宅すると、ニャーニャー鳴きながら近づいてきたり、別の部屋へ行くと後を追いながら鳴いたり。夜になると、「こっちに来て」と誘うように鳴きながら寝室へ向かうこともありました。
最初は「どうしたんだろう?」と心配で、私も何度も飛び起きていました。でも、リリのそばへ行って「どうしたの?」「大丈夫だよ、ママはここにいるよ」と穏やかに声をかけると、安心したように落ち着き、私の足元で眠ることも多かったんです。
その姿を見ながら私は、「歳を重ねると、人と同じで”安心できる存在のそばにいたい”気持ちが強くなるのかもしれないな」と感じていました。言葉はなくても、「そばにいるよ」「ここにいるよ」とお互いに確認し合うような、その温もりこそが、愛猫にとって何よりの特効薬になるのかもしれないと感じていました。
シニア猫が鳴く時に大切にしたいこと
まずは体調変化がないか確認する
急な鳴き方の変化は、病気や痛みのサインの場合もあります。食欲・トイレ・呼吸・歩き方なども一緒に確認することが大切です。「甘えているだけかな」と思っても、他の変化がないかをセットで見るようにしましょう。
怒らず、穏やかな声で声をかける
大きな声で叱ると、逆に不安が強くなります。「ここにいるよ」「大丈夫だよ」と、落ち着いた声で寄り添うだけで安心することがあります。シニア猫にとって、飼い主さんの声は何よりの安心材料です。
完璧を目指さず、無理のない範囲で寄り添う
毎日続くと大変なこともあります。完璧にお世話することより、笑顔でそばにいることの方が大切です。関節痛があるシニア猫には無理に遊ばせず、窓辺で日光浴をさせるなど、無理のない範囲で寄り添いましょう。
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まとめ|「そばにいるよ」の温もりで、愛猫を包む
- シニア猫が鳴く回数が増えるのは、認知症・甲状腺機能亢進症・高血圧・痛みなど、病気が隠れている可能性がある
- 急に鳴き始めた・昼間も様子がおかしいなどの危険サインがあれば、迷わず受診を
- 怒らず、穏やかな声で寄り添うことが愛猫の安心につながる
- 完璧を目指さず、無理のない範囲で「そばにいる」ことが何より大切
歳を重ねた猫が、こちらを呼ぶように鳴く時間。それは、「そばにいてほしい」「安心したい」という、小さな気持ちの表れなのかもしれません。
忙しい毎日の中でも、その声に少しだけ耳を傾ける時間を、大切にしていきたいですね。
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