その日を境に、リリの時間は急に進み始めた

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我が家では以前から決めていました。

もしリリに何か大きな病気が見つかったとしても、無理な治療はしない。

18歳という年齢を考えれば、苦しい手術や長い入院を頑張らせるよりも、少しでも穏やかに最後まで過ごしてほしい。

それが私たち夫婦の願いでした。

もちろん、痛みを取ったり、苦しさを和らげたりする治療はお願いするつもりでした。

でも、「命を少しでも延ばすために苦しい思いをさせること」はしたくない。

そう思っていました。

だから、その日までは。


その日の夕方、いつもと違うことに気づいた

ある日の夕方。仕事中にふとcatalogのアプリを開きました。

そこで気づいたんです。

「おしっこが出ていない。」

シニア猫になってからは、毎日食事や排泄の記録を以前より気にするようになっていました。

だからこそ、その違和感はすぐに分かりました。

「これはおかしい。」

そう思い、すぐにその日休日だった主人に連絡し、病院へ行ってもらうようお願いしました。


病院で告げられた言葉

仕事が終わり、不安な気持ちを抑えながら玄関のドアを開けました。

そして主人に「どうだった?」と聞きました。

主人から返ってきた言葉に一瞬頭が真っ白になりました。

「もしかしたら、結構危ないかも・・・」と。

診察が終わり、主人が聞いた言葉は、

「胸に影があります」

主人も頭が真っ白になりました。

何を言われているのか、一瞬理解できなかったようです。

私もその話を聞いたと同時に、「やっぱり、あの違和感は気のせいじゃなかったんだ」とも思いました。

これまで何度も感じていた小さな違和感。

食欲の変化。

体重の減少。

元気のなさ。

それらが一気につながった気がしたんです。


それでも、その時はまだ信じられなかった

不思議なことに、その時の私はまだ現実味を感じていませんでした。

だって数日前まで、

私の後をついてきていたから。

撫でるとゴロゴロ喉を鳴らしていたから。

お気に入りのベッドで眠っていたから。

だから私は、「きっと大丈夫」「まだ一緒にいられる」、そう思いたかったんです。


そこから、時間の流れが変わった

その日を境に、リリの状態は少しずつ変わり始めました。

食欲はさらに落ちていきました。

体重も減っていきました。

今まで出来ていたことが、少しずつ難しくなっていきました。

そして私は初めて、「もしかしたら、残された時間は長くないのかもしれない」と考えるようになりました。


私たちが大切にしたかったこと

それでも、私たちの気持ちは変わりませんでした。

無理な治療をすることよりも——

リリが苦しくないこと。

安心して眠れること。

好きな場所で過ごせること。

私たちの声が聞こえること。

それを一番大切にしたいと思っていました。

正解だったかどうかは分かりません。

でも今でも、「リリらしく過ごしてほしい」という気持ちだけは間違っていなかったと思っています。


まとめ|その日から、少しずつ覚悟を始めた

  • おしっこが出ていないことが受診のきっかけだった
  • 病院で胸の影を指摘された
  • それまで感じていた違和感は間違っていなかった
  • 無理な治療より、穏やかな時間を大切にしたかった

あの日の夕方、私はただ「おしっこが出ていない」ことに気づいただけでした。

でも今振り返ると、あの日がリリとの最後の時間の始まりだったのだと思います。

そして私は、その日から少しずつ覚悟を始めていったのかもしれません。

👇画像は病院に連れて行かれて、血液検査をされ、不満たっぷりの表情のリリです。。


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