第1話|2026年2月5日 胸の影が見つかった日

シニア猫との暮らし

2026年2月5日。

仕事中、ふとペットアプリを開いた。

!!!

今日、おしっこが1回しか出ていないじゃないかーーーー。

大変だ。

これは放っておいたらおしっこが出ないで死んじゃう💦

仕事中だったけど、急いでお休みで家にいたパパにLINEを送った。

「今すぐ病院に連れてって!」

しかし既読にならない。

これはもしや、お昼寝でもしているのでは?

起こさなきゃ💦と思い電話を鳴らしてみる。

そして切る。

するとLINEの返信がきた。

パパ:「わかったー」

ああ、良かった。

と一安心。

でも随分と素直な返答だな。


我が家のリリちゃんは病院が嫌い。

というか、以前車に乗せて何度か病院に行ったことがあるけれど、不安からか永遠に鳴き続け、病院に着く頃には声がガラガラのカッスカス。

放尿&脱糞。笑

こんなにストレスのかかるようなことは極力したくない。

なんせ「ノン・ストレス」が我が家の育て方の基本。

リリの嫌がることは無理にしない。

長時間の抱っこも、一緒に布団の中で寝るのも、リリにとっては迷惑行為。

だからしない。

それが我が家のルールだった。


それからというもの、特に大きな体調の変化もなく、ぬくぬくと15年以上おうちの中で過ごしてきた。

そして私は仕事を終えて帰宅した。

ママ:「ただいまー。リリちゃん病院行ってきた?」

パパ:「うん。。行ってきたよ。ちょっと・・深刻かも。」

パパの声のトーンが物語っていた。

何かがおかしい。


ママ:「え?どういうこと?なんて言われたの?」

パパ:「血液検査をしてきて特に問題はなかった。腎臓の数値も悪くないって。ただ・・」

ママ:「ただ・・?」

パパ:「胸の辺りに黒い影があって。ちょっとした炎症かもしれないけど、もしかしたら腫瘍かもしれないって・・」


「腫瘍」

その言葉を聞いた瞬間、思考が固まった。

腫瘍って。。

癌ってこと?

なぜ?


ふとリリを見る。

すると、とーっても不服そうな顔でこちらを見ていた。

パパ:「病院で注射打ってもらって血も抜かれたから疲れちゃったんだよねー。」

パパ:「そしたら、やっぱり脱糞しちゃった。笑」

パパ:「とりあえず薬をもらってきたから3日後にまた病院に行ってきて。」


あっらー😍

かわいい。

やっぱ嫌ですもんね、病院。

そんなことを思いながら、数日様子を見ることになった。


その夜。

私は「猫 腫瘍」と検索していた。

猫の腫瘍。

それは悪性であることが多く、完治が難しいという記事ばかり出てくる。


いやだ。

リリちゃんがいなくなってしまうなんて考えられない。

そう思っただけで胸が苦しくなり、涙が出てきた。

だって今だって、あんなにかわいい顔をしてすやすや寝ているのに。

・・・まあ、病院に連れて行かれて疲れて寝ているだけなんだけど。


あと少しで19歳だよ。

20歳まで生きるはずなんじゃないの?

私は勝手にそう思っていた。

そして、その未来を疑ったことなんて一度もなかった。

(第2話へ続く)

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