第5話|ハイカロリーチュールとの出会い

シニア猫との暮らし

2026年2月14日(土)

食欲がない時はどうしたらいいんだろう。

私は必死だった。

チャッピーに聞きながら、食べてもらう方法を片っ端から試した。


「ペースト状のご飯を人肌に温めて匂いを強くすると食べてくれることがあります。」

ふむふむ。


ご飯を温める。

少量ずつ出す。

3時間ごとに新しいご飯を用意する。


とにかくやってみる。


心配で全然眠れなかった。

タイマーをセットする。


2:30

5:00

7:30


起きてご飯を温める。

少し食べる。

また寝る。

また起きる。


正直眠い。

かなり眠い。


でも大丈夫。

今日は休み。

明日も休み。


リリのためなら、このくらいの寝不足なんてどうってことない。


1日かけて、なんとかパウチ2袋分は食べてくれた。

でも全然足りない。


この量じゃカロリーが足りない。


何かないだろうか。

もっと効率良くカロリーを摂れるものは。


そう思い、ペットショップへ向かった。


そこで見つけた。


「ハイカロリーチュール」


何それ。

初めて見た。


リリは元々チュールをあまり食べない。

でも、もしかしたら。

そう思って買って帰った。


夕方、病院へ。

ステロイドの注射を打ってもらう。


帰宅後。

例のハイカロリーチュールを差し出してみる。


すると。


食べた。


えっ。

食べた!?


食べてる!!!


これは良い✨


夜までに3本も食べてくれた。


久しぶりに少しだけ希望が見えた気がした。


2026年2月15日(日)

朝からハイカロリーチュール。

そして3時間ごとに少量ずつご飯をあげる。


昨日買ったハイカロリーチュールは、あっという間になくなった。


これは追加購入だ。


再び買いに走る。


この日も少しずつではあるけれど、ご飯を食べてくれた。

パウチ2袋半。

完食。


嬉しい。

本当に嬉しい。


夕方、病院へ。

ステロイドの注射。


気付けばこの日までに7日間で4回目の通院。

ほぼ2日に1回。


もう完全に常連である。


先生が言った。


「3日間は多量のステロイドを使いましたが、このままだと肝臓に負担がかかりすぎます。」


「少し量を減らして様子を見ましょう。」


確かにそうだ。

効いているからといって増やし続けるわけにはいかない。


翌日からステロイドは3倍量から1.5倍量へ減量することになった。


2026年2月16日(月)

今日も順調。


パウチ2袋半完食。


夜はステロイドの薬も飲ませた。


久しぶりに安心できた一日だった。


2026年2月17日(火)

・・・と思ったのも束の間。


今日は全然食欲がない。


夕方までにパウチ1袋も食べていない。


早めに仕事を切り上げて病院へ向かった。


吐き気止め。

点滴。


これで少し楽になるかもしれない。

そう思った。


でも帰宅後、診療明細を見て違和感があった。


あれ?


ステロイドが入っていない・・・?


確か先生は、

「点滴と吐き気止めと・・・」

って言っていた気がするんだけど。


2026年2月18日(水)

朝になっても食欲がない。


ぐったりしている。


病院は休診日。

でも昨日のステロイドのことも気になる。


電話をしてみた。


結果。


やっぱりステロイドは入っていなかった。


急遽、病院へ。

ステロイドの注射を打ってもらうことになった。


そして私は学んだ。


診療明細は、その場で確認するべし。


その後も何回かに分けてご飯をあげる。

少しずつだけど食べてくれた。


今日はパウチ1袋と2/3。


でも体重は減り続けていた。


日に日に軽くなる。


そして後ろ足の筋肉も落ちてきた。

歩く時、少しふらつく。


その姿を見るたびに、

時間が少しずつ進んでいることを感じていた。

(第6話へ続く)

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