第6話|トイレの前にできた水たまりの理由

シニア猫との暮らし

2026年2月19日(木)

仕事から帰宅した。

いつものようにリリの様子を見に行く。

すると、トイレの前に水たまりができていた。


これはもしや・・・。


近づいて匂いを嗅ぐ。


うっすらおしっこの匂い。


ああ・・・。


リリちゃん。

間に合わなかったんだね。


今までこんなことは一度もなかった。


きっと本人も戸惑っているんだろう。


どうしたんだろう。

私の体。

なんかおかしい。


そんな風に思っているんじゃないか。

そんなことを考えた。


この日も食欲は戻らなかった。

パウチ1袋半。


ステロイドを飲んで6時間くらいすると食欲が出る。

でも12時間を超える頃には辛そうにじっとしている。


効いている時間。

効かなくなっていく時間。


その差がだんだん分かるようになっていた。


そして、その姿を見るのが辛かった。


2026年2月20日(金)

朝。


「リリちゃん、おはよう!」


いつものようにケージの前へ行く。


ん?


足が濡れた。


また水たまりができている。


やっぱり間に合わないのかな。


そう思いながら仕事へ向かった。


帰宅後。

ご飯はほとんど減っていなかった。


この日もパウチ1袋半。


食べられる量は少しずつ減っていた。


2026年2月21日(土)

朝、病院へ行った。


ステロイドを減らしてから食欲が落ちたこと。

12時間くらい経つと辛そうになること。


先生に伝えた。


先生

「うーん・・・」


「じゃあ少し量は増えるけど、1日2回に分けてみようか。」


ママ

「お願いします。」


少しでも楽になるなら。


帰宅後。

リリは少し落ち着いた様子だった。


そしてトイレへ向かう。


私は何となく見ていた。


その時だった。


ああ・・・。


そういうことか。


リリはトイレに入ろうとしていた。


でも後ろ足の筋肉が落ちてしまい、以前のようにスムーズにまたげない。


やっとの思いで足を上げている。


そして次の瞬間。


シャーーーーーー。


あっ!!!


後ろ足がトイレの縁ギリギリ。


本人は完全にトイレの中に入っているつもり。


でもおしっこは全部外。


もう思わず笑ってしまった。


リリちゃん。


「あたし、ちゃんとトイレの中でしてるよ!」


って顔をしている。


いやいや。

思いっきり外だよ(笑)


でも。


何だかすごく可愛かった。


ちゃんとトイレでしようとしていたんだ。


失敗したんじゃない。


頑張った結果だったんだ。


そう思った。


そうだよね。

リリちゃんはちゃんとトイレでしてたもんね。

えらいえらい。


幸い、事前にペットシーツを敷いていたので被害は最小限だった。


これで水たまり事件の原因も判明した。


そして私はトイレを改造した。


システムトイレの上段だけを残し、高さをできるだけ低くする。


匂いは少し出るかもしれない。


でもそんなことはどうでもいい。


多分5センチくらい低くなった。


これで少しでも楽にトイレへ入れるはず。


リリが今まで通り、自分の力でトイレへ行けるように。


それが私の願いだった。

(第7話へ続く)

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