第4話|本当に病気だったんだと思い知らされた日

シニア猫との暮らし

2026年2月13日(金)

仕事から帰宅した。

まず最初にリリのご飯を確認する。

昼間に置いておいたご飯。

全く食べた形跡がない。


昨日、ステロイド入りの点滴を打ってもらった。

だから今日は少し食欲が戻るかもしれない。

そう思っていた。


でも食べていない。


心配しながら夕飯の準備をしていた時だった。


んん・・・?


なんだかリリの様子がおかしい。


うずくまっている。

呼吸も少し苦しそう。

肩で息をしているように見えた。


時計を見る。

20時を過ぎていた。

病院の営業時間は終わっている。


でも迷わなかった。

すぐに病院へ電話した。


ママ

「なんだか苦しそうに呼吸しているんです。」

「見ていただけないですか?」


先生

「どのくらいで来られます?」


ママ

「すぐ行けます!」


先生

「じゃあ来てください。」


夕飯はそのまま。

急いでパパとリリを連れて病院へ向かった。


病院が近づくと、外で待っている先生の姿が見えた。


先生

「どんな感じですか?」


ママ

「苦しそうに肩で息をしているんです。」


先生はリリの口を開けて確認した。


先生

「そんなに重篤な感じではなさそうですが、一応レントゲンとエコーをしておきましょう。」


リリを預けて待つ。


しばらくして呼ばれた。


先生

「入ってきていいですよ。説明します。」


レントゲン写真を見る。


先生

「以前撮った画像と比べると、新しく白い影があります。」


ママ

「白い影・・・?」


先生

「これは恐らく胸元にあったものが転移した可能性があります。」


転移。


また聞きたくない言葉が増えた。


先生

「リンパ腫の場合は血液に乗って全然違う場所へ転移することがあります。」


先生

「この子の場合、ステロイドが効いていることを考えても、リンパ腫の可能性が高いですね。」


ついに聞いてしまった。


腫瘍。


しかもリンパ腫。


頭の中で覚悟していたつもりだった。

でも実際に言われると全然違った。


続いてエコー検査。


先生

「腎臓が先週に比べて1.5倍くらい大きくなっています。」


ええー・・・。


一週間でそんなに変わる?


先週検査したばかりだよ?


早くない?


先生も驚いていた。


先生

「ここまで変わるかー。」


「つい一週間前ですよね。」


そう。

一週間前。


たった一週間。


それなのにリリの体の中では、とんでもないスピードで何かが進んでいた。


先生

「とりあえず3日間、ステロイドの注射を打ちに来てください。」


その日から3日間。

リリは体重に対して規定量の3倍のステロイドを投与することになった。


先生は最後に言った。


「とにかく、ご飯を食べてくれるといいんだけど。」


帰宅してからも、その言葉が頭から離れなかった。


とにかく食べてほしい。


食べてくれれば。


食べてくれれば、まだ大丈夫なんじゃないか。


その夜、私は思った。


この3日間が勝負だ。


そしてこの日から、リリが食べた量を毎日記録することにした。

少しでも食べたら書く。

食べなかったらそれも書く。


後から振り返ると、

私が本格的に闘病の記録を残し始めたのは、この日からだった。

(第5話へ続く)

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